プロフィール
FUN SPRINT代表
日本体育大学陸上競技部短距離出身
アルペンスキー国体選手に選ばれる
大学卒業後に入社したスポーツジムで競輪選手に出会い競輪に興味を抱き競輪学校へ
7年後、S級を取得
落車での頸椎骨折の影響で引退
パーソナルな視点の原点
陸上以外の競技を極めたからこその視点
プロスポーツ選手として厳しい世界で生き残るためにはどうしたら良いのか、常に自分と向き合ってきました。そして身体の動かし方を見極めてきた結果、頂点に立つことができました。この経験から人の動き方を見るだけですぐにその人の癖や動き方が分かるようになりました。陸上競技の動きはマニュアルがないからこそ、私の経験と視点が重要と思っております。
代表者メッセージ
この図は何を言いたいのかを説明していきます。
この図は4つの動作局面において、速い選手ほど振り戻し局面で脚の動作スピードが速い事と実際の走スピードが一致する事を記してあります。つまり速く走るには、この振り戻しのスピードを上げれば速く走れる事になります。
しかし、それを知ったところで速く走れるほど競技動作は簡単ではなく、どのような動きが結果としてそのような動作に至ったかを知らなければ意味がない事にすぐに気づくと思います。何故なら振り戻し期を一生懸命にやってみた所で全く走りは良くならないからです。
昔から「速く走るには膝を高く素早く上げろ!」「脚をお尻にくっつけるように素早く引きつけろ!」などのような言葉を、学校の先生やテレビなどでよく言われたものです。
この図が記してあるようにもも上げの速度には全く相関がなく、バラバラでありむしろ9秒台で走る選手よりも女子選手の方がもも上げの速度が高いという何とも予想外な事が起きているます。速く走るために必死でもも上げ練習を頑張ってきた事が全くもってナンセンスであったと言い切れる実証実験のようなものであります。
引きつけ動作に関しても同じ事が言えます。速く走る為にいろいろ言わてきた事が、実はあまり役に立っていなかった事を先ずは考えなければなりません。速く走るには、やはり何か通常で今まで言われた練習方法では到底上手くいかない事を示唆している図と思わなければなりません。
単にこの図が言うような踏み下ろしの動作に終始した所で速く走れるようになる訳がなく、事はそんな簡単な話ではないのです。実際に試せばすぐに難しい事に気づくとは思いますが、競技動作は複雑で一つとして理解が不十分であれば完成しないのです。
この図では振り戻し図が速さに相関する事が記されていますが、知ったところで速くなる事に繋がってこない理由は、次のような事がそもそも欠如しているからです。
この図にある四つ動作の局面ごとの相関図に加えて、実は表裏一体なもう片方の脚の動作局面が存在し、同時進行で繋がっている事も考えなくてはなりません。
つまり、この図は単純な図ではなく、左右の脚が相互に協調した結果と考えなければ何の役にも立たないのです。
どのような動作から起こっているのか?を紐解かなければ何も見えてこないのです。
例えば、重心点が一つでは説明不可能である事も、この図から理解出来るものです。
どういう事かというと、よく体幹を強化する事がアスリートにとって大事な事のようになっています。誰もがトレーニングとして行う腹筋運動などがそうであり、運動部であればやらない人はいないと思います。では走る際にお腹に力を入れて、体幹をブレないようにと頑張る訳ですが、一歩間違えると力を逃がさない目的が、左右の脚の動作協調に邪魔をしかえって動きを悪くする事も起きてしまいます。しかも大概の人は重心がどこにあるものなのかを意識していません。
スプリント競技など、タイムを競う競技において重心を如何に速く移動できるかを競うものであります。重心を自分の脚で支える事を運動する訳ですが、走る動作は左右の脚を使います。当たり前です。
しかし、重心を考えた場合には右脚と左脚を同時に使うのではなく、交互に使う時点で重心は一つではなく二つであると考える必要があります。
物理的に考えて脚の付け根である、股関節が重心の目安となります。左右にある二つの重心点をどのように動作するかが速く走る為の鍵になります。
イメージしずらいと思いますが、具体的な動作としては重心点である股関節、骨盤ごと操作するような事が速く走るには必要になります。
下の図を見て頂けると、どこを意識しなければならないかがイメージしやすくなると思います。
たとえばその場で片足立ちをした際に、バランスを取る為に重心はお臍や足幅の真ん中に置きますか?当たり前ですが、支持脚側に寄って重心を置かなければ、片足立ちが不可能です。
走る事は、片足ずつ身体を支える事の連続で成り立っています。限られた力を全て利用して速く走るには、重心バランスが理に叶うものである必要があります。骨盤は固めてはこういった左右独立した重心バランスを取れなくしてしまいます。
ダイナミックで躍動感溢れる走りは、この時点で物理的に不可能になります。キレのある動作が困難になり、もっさりとした今一つ素早いスピード動作がやりにくくなるだけです。特に身体能力が高く、しかもパワートレーニングが得意なアスリートならばウェイトトレーニングなどで筋力を極限まて鍛え上げる熱意ある選手は多く、高重量を扱ううえでは、安全性を高める目的でウェイトトレーニング用のパワーベルトで腰周りを固定するような事が現場では当たり前になります。
高い筋力を発揮するイコール骨盤は固定するとなっても不思議ではありません。しかしながら、走る動作を骨格から考えると重心移動という観点からは不利な事態になります。
この図にあるように、重心点は二つになり、左右独立でバランスを取らなければ都合が悪い事しか起こりません。例えば両脚で立っている場合は重心点はお腹や両脚の真ん中で構いませんが、走る動作自体、両脚で立つ局面が存在しません。必ず片足立ちになり、重心が左右に行ったり来たりし、どちらかの脚寄りに身体全体が寄る形になります。そこで重心点は二つになると考える方が技術習得をスムーズにしていくという訳です。
このような動作を可能にしているのは骨盤や腰椎が柔軟に対応しているからです。なので走る動作では腰は固定するイメージではなく、柔らかく自由に動いてこそ全身で発揮するパワーに繋がりますので、腰は固定しない方が良い事になります。
走る事は誰にでも出来る事ではありますが、スプリント、速く走るとなると別次元の世界が存在しています。
よくランニング(マラソンなど長距離)と短距離は一緒とも違うとも人により定義が違うなどでごちゃ混ぜになっています。
スプリントは速筋線維からなる爆発的な動作で長距離のように酸素を使いません。それ用の燃料が尽きれば身体は動かないという事です。
私は短距離では特殊な動作や技術を習得しなければ上達やタイムを短縮する事は不可能だと考えます。長距離などランニング動作ではそもそも有酸素運動であり、ある程度リサイクルできる半永久機関なようなもので体内の血液循環機能の能力向上だけでもタイムを短縮する事が可能ですが、短距離においてはとても難しい事になります。
私のレッスンでは、速く走る動作は重心点をしっかりと把握、理解してもらい重心移動を物理的な理論を用いて説明するだけではなく、私自身プロスポーツ選手として経験を生かして、人間の感覚機能も交えながら理想的な動作に近づけるコツの形にする事を多様な方法で実践していくプログラムになります。
1000分の1秒を競うとても繊細なスプリント競技で、しかも重力を伴い地に脚をつけて行うスポーツで結果を出すには物理的にこの方法論しかありません。スポーツは結果こそ全てと言われるようにとても厳しい世界です。競技スポーツで結果を出す為に私がサポートしていきますので、諦める前にもう一度頑張ってみませんか?
結果請け負い人として責任もって指導にあたりますので、すこしでも気になった方は簡単なメールからでも構いません。お問い合わせ下さればと思います。